アジア最大9か国の海外人材が集積<入国後講習とは?> ~入国後講習に潜入取材~Part1
更新日:7月8日
こんにちはテクノスマイル広報です!
弊社グループ会社である(株)POH(ピーオーエイチ)の東海研修所安城を訪問し、入国後講習の様子を見せていただきました。
今回はその時の様子を含め入国後講習についてお伝えいたします。
1)入国後講習とは
入国後講習とは、日本語講習・日本の生活習慣やルール・マナーについての指導など、配属先での実習が円滑に進むよう設けられた準備期間のことです。
来日した実習生がスムーズに実習を行えるよう、入国してから約1ヶ月間様々な研修や講習を行い、終了後は各企業へ配属となります。
(株)POHでは、毎日のように受け入れ(入国)が行われています。
訪問した日(11/17)も、当日に2名(ミャンマー)の実習生が入ってきたばかり、という状況でした。
実習生の皆さんに安心して日本に入国いただけるよう、受け入れの際はスタッフが車で空港に迎えに行き、一緒に研修所へ移動します。
東海研修所安城には常時70~80名の実習生が在籍していて、皆で協力しながら約1か月間、研修所生活を送っています。
入国後講習の実施時間数については、技能実習1年目の活動予定時間の1/6以上講習を実施することが必須とされていて、その多くを日本語教育を占めています。
2)入国後講習で実施する講習内容
①「日本語教育」
自己紹介、手伝いやお願いの仕方、相談、アドバイスなど、実際に日本で遭遇することを想定した日本語コミュニケーションの練習をします。
②「生活一般に関する知識」
日本の交通ルールや公共交通機関の利用方法、ごみ出しのルール、自然災害や感染症に対する備えなど、居住する地域のルールや必要な情報の集め方を丁寧に教えています。
③「法的保護講習」
技能実習法、入管法、労働関係法令、社会保険などの講習を行います。
(株)POHでは、講習期間中の一日を終日、社労士による法定教育の日としています。
④「日本での円滑な技能等の修得等に資する知識」
実習生が配属先の業務内容を具体的に理解できるよう、安全衛生教育を行っています。
日本語講習では講師用のトークスクリプトがあって、誰が講師を務めても一定の学習レベルが保てるよう、工夫がされているとのことでした。
実習生がノートに書きこむタイミングまで、細かく決められているそうですよ。
自転車講習や消防講習は、警察や消防の方のご協力のもと、講習が行われています。
病気やケガの際は、どう具合が悪いのか上手く説明できないことも多く、講師の方も苦労される部分なんだとか。実習生にとってドキドキ、ズキズキなど、日本特有のオノマトペの表現は理解するのが難しいようです。